トロピカルドリームセンター: オーシャンエキスポパーク

沖縄本島北部、本部町にあるオーシャンエキスポパークの中心には、ユニークな施設「トロピカルドリームセンター」があります。
珍しい植物コレクションを展示する温室、スイレンの池、展望塔、そして南国の雰囲気が広がり、訪れるたびに忘れられない感覚体験を味わえます。

多彩で豊かなテーマ温室

トロピカルドリームセンターには、訪れる人々をさまざまな植物の世界へと誘う大型の温室がいくつもあります。

果樹温室では、世界最大の果実を実らせることで知られるジャックフルーツ (Artocarpus heterophyllus) をはじめ、印象的な熱帯果樹が紹介されています。

屋外の庭園にはハスの池が広がり、小さな橋から餌を与えることができる鯉の泳ぐ池もあります。

ハイビスカスは、まさに南国を象徴する花として、古来の品種、ハワイアンハイブリッド、鮮やかなコーラル色、繊細な細い花びらを持つ品種など、多彩な姿で展示されています。

私にとって最も壮観な出来事は、ショクダイオオコンニャク (Amorphophallus titanum) の開花です。この希少で巨大な植物は、今年トロピカルドリームセンターで二度も花を咲かせました。その儚い開花は、専用動画の撮影で記録されました。

トロピカルドリームセンターの庭園は決して固定されたものではありません。庭師たちは日々、花壇を構成し直し、新たに彩りを加えることで、訪れる人々に常に変化する風景を提供しています。毎月、新しい色彩と香りの調和が訪れます。

また、熱帯の昆虫を観察できるエリアもあり、カブトムシ、クモ、その他の小さな生き物を通じて、地域および外来の豊かな生物の多様性が紹介されています。

1979年にインドから導入されたアフリカバオバブ (Adansonia digitata) は、トロピカルドリームセンターの見どころの一つです。「生命の木」あるいは「宝の木」と呼ばれ、その巨大な幹と数千年に及ぶ歴史は見る者を圧倒します。

その稀な開花は、ときに結実を伴い、科学チームや来園者によって熱心に観察されています。これら待望の植物学的イベントは、沖縄のメディアで定期的に報道されています。

庭園を散策すると、日本最大のチョウであるオオゴマダラ (Idea leuconoe) に出会うことがあります。「南国の貴婦人」と呼ばれるこの種は南西諸島原産で、そのゆったりとした優雅な飛び方で人々を魅了します。その存在は花壇に幻想的な彩りを添えます。

トロピカルドリームセンターは、独自の建築作品でもあります。砂橙色の土レンガの壁は、部分的に生い茂る緑と対照的です。まるで自然が古代遺跡を取り戻したかのようで、熱帯の考古学的な舞台を思わせます。

晴れた日にはその光景は圧巻です。空の青、植物の濃い緑、レンガの砂橙色が織り成す光景は、見事な美しさを誇る生きた絵画のようです。間違いなく、自然と芸術が融合した美しい熱帯庭園です。

展望を楽しむために、36メートルの高さの螺旋状の展望塔があり、本部の海岸や周辺の島々を一望できます。

カフェ「スクォール」では軽食やトロピカルドリンクを楽しめ、「ウリズン」スペースではくつろぎの時間を過ごせます。また、ショップ「ナンゴク」ではお土産やTシャツ、蘭の花を購入して、自宅でも体験を延長できます。

理想的な滞在時間: 全体をしっかり見て回るには1時間30分〜2時間。
アクセス: 本部町のオーシャンエキスポパーク内。那覇から車またはバスで約2時間。
ベストシーズン: 温室があるため一年中楽しめますが、ショクダイオオコンニャクの開花情報をチェックすれば特別な瞬間に立ち会えます。今年は8月第3週に開花がありました。

美ら海水族館の雄大なジンベエザメ、エメラルドビーチ、復元された沖縄村と必ず組み合わせて訪れると、一日中楽しめます。

私のチャンネル Okinawa Daily Life では、トロピカルドリームセンターのウォーキングツアー動画もご覧いただけます。温室、池、展望塔、そしてこの魔法のような場所ならではの南国の雰囲気を体験できます。訪問後に思い出を深めるのにも、来園前の予習としても最適です。

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トロピカルドリームセンターは、沖縄の広大な文化・自然公園であるオーシャンエキスポパークの一部です。当ブログには、公園全体や主要な見どころ、実用的なアドバイスを紹介する詳細な記事があります。記事には動画も添えられており、訪問準備に役立ちます。

クリックして「オーシャンエキスポパーク」で撮影した動画を見る

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